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吉原治良と白隠の円。MOMATと永青文庫。

ちょっと前に、東京国立近代美術館(MOMAT)に行った時のことです。
特別展示を見た後、時間があったので、常設展示にも足を伸ばしてみました。

そこで、キャンバスに、ただひとつ「○」(丸)を書いただけの作品を見かけました。(写真はこちらを参照ください。)

その絵は、吉原治良(1905-1972)の「黒地に白」という作品。
吉原治良 「黒地に白」 東京国立近代美術館所蔵品
「具体美術協会」のリーダーにして、抽象画家として国内外で高い評価があった人だそうです。

なんだこりゃ?これって芸術なの?
というのが、正直な感想でした。

後日インターネットで調べてみると、2006.6.13-7.30には東京国立近代美術館で生誕100年記念展が行われていたそうです。

つまり、回顧展が開かれるくらいの大御所。

で、そのときのポスターにつけられたコピーが
「誰にでも描けそうで彼にしか描けない円」

なるほど。
わたしには、芸術は理解できなくても、産みの苦しみというものはなんとなく理解できます。
こういのって、最初に書いたヒトが勝ちってやつだよね。
と納得していました。

話は変わって、東京都文京区に永青文庫という美術館?があります。
廃屋と見間違わんばかりの建物にはいると、細川家伝来のお宝がところ狭しと展示されているという、変わった美術館です。

現在、夏季展「白隠とその弟子たち」(2008.6.28-9.15)として、細川護立候(細川家第16代当主、細川護熙 元総理の祖父)が収集した白隠慧鶴の禅画が多数展示されています。
白隠展

漫画・戯画のような作品が多くて、ちょっと私の守備範囲外のというのが正直な感想でしたが、作品の中に、○(丸)を書いただけのものがありました。

一円相という作品。
パンフレット裏面を拡大したものがこちら(これは弟子の作品)。
一円相
こちらに、もう少し鮮明な画像があります

一円相。それは、禅家が悟りの境地を表すために書く円。
白隠のオリジナルというわけではなく、多くの禅僧が挑戦してきたテーマだそうです。
>悟りや真理、仏性、宇宙全体などを円形で象徴的に表現したものとされるが、その解釈は見る人に任される。(Wikipedia 円相)

んー、そうか。禅の教えか。深いなぁ。
その時、ふと思いました。
あれ?じゃあ、吉原治良の「黒地に白」はどうなるの?と。

盗作 ? とまでは、言いません。
吉原治良は知らなかったのかもしれませんし、知っていて、リスペクトしただけかもしれません。

でも一つ言えるのは、「黒地に白」や「黒地に赤い円」など、単に丸(円)を描いた一連の作品は、
吉原治良の独創というわけはなく、先駆者というわけでもない。
白隠を始め多くの禅僧によって取り組まれた古典的なテーマであるということ。

「誰にでも描けそうで彼にしか描けない円。」ではなく、これまでいろんな人が描いてきた円ってことです。


他の吉原治良の作品と一緒に展示しているなら理解できます。
が、これ単品を堂々と展示している、国立近代美術館のバランス感覚を疑います。

ま、美術批判は横においておいて、永青文庫の白隠展は2008.6.28-2008.9.15まで。
最寄駅は都電荒川線、早稲田駅(たぶん)。
開館10:00-16:30(月曜休館)、入館料600円。

細川家伝来のソファー?に腰を下ろして、窓の外を見ていると、昭和初期の雰囲気が味わえます。
600円の価値は十分あるとfocuslightsは思いました。

ちなみに、2008.9.23-2008.12.25まで秋季展「細川家の能面」が開かれるそうです。
こちらは無興味です(笑

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