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わいせつ裁判 メイプルソープ(MAPPLETHORPE)

メイプルソープの写真集について、最高裁にて”わいせつではない”との判決が下されました。わたしはこの判決を疑問に思います。


メイプルソープの写真集についてご存知ですか?
男性器の描写がわいせつかどうか問われた写真集です。

詳細はItmediaを参照ください。
>男性器の写真が掲載された米国の写真家、ロバート・メイプルソープ氏の写真集が、輸入禁止のわいせつ書籍に当たるかが争われた訴訟の上告審判決が19日、最高裁第3小法廷であった。那須弘平裁判長は、税関の輸入禁止処分を認めた2審東京高裁判決を破棄、わいせつ書籍に当たらないと判断し、税関の処分を取り消した。判決は裁判官4人の多数意見。(Itmedia)

こちらに判決文があります。http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20080219115355.pdf

判決文から事実を抜粋すると、写真中の男性器は、
・男性器の写真は19ページ (全384ページ,約5%)
・男性性器を直接的,具体的に写し,これを画面の中央に目立つように配置した写真

であるそうです。

通常、
性器が露出した写真は黒塗り、もしくはモザイクが無いと
”わいせつ物”
のはずです。
でも判決では、

・写真による現代美術の第一人者として美術評論家から高い評価を得ていた
・本件写真集全体に対して本件各写真(男性器露出写真)の占める比重は相当に低い
・本件各写真は,白黒(モノクローム)の写真
・性交等の状況を直接的に表現したものでもない

のため、

那須裁判長は、
写真集は性欲を刺激するようなわいせつ書籍に当たらないと結論づけた。
だそうです。
本当にそれでいいんでしょうか?

男性器露出写真が、テレビでお茶の間に放映されたとしても、みなさんは何も思わないのでしょうか?
男性器露出写真集が小学校の図書館に置かれていても、それは芸術として許容されるのでしょうか?

上記判決は、裁判官5人中4人の意見だそうですが、判決文には反対した裁判官の意見も記載されています。

堀籠幸男(反対した裁判官)
>「わいせつ」とは,「徒らに性欲を興奮又は刺激せしめ,かつ,普通人の正常な性的羞恥心を害し,
>善良な性的道義観念に反するもの」をいうとするのが確立した判例である。

>性器の描写に重きが置かれた写真はそれだけでわいせつ物だ。多数意見は芸術性を重く見過ぎている(中日新聞サイトより)

こちらのほうが、わたしの意見に近いと思いました。



世の中にはさまざまな"わいせつ"があります。

だれが見ても猥褻でなく、法的にも"わいせつ"でないもの。
だれが見ても猥褻だが、法律的には"わいせつ"に該当しないもの。
世間的に見ると猥褻ではないが、法律的に"わいせつ"に該当するもの。

今回の判決は、
芸術だからいいじゃん”というカテゴリーを新設しました。

先の話でいけば、小学校の図書館にメイプルソープ写真集を置くのに反対すると、
子供たちから芸術鑑賞の機会を奪うのか?”と反論されかねません。
なんてったって、最高裁判所認定の ”芸術”なんですから。


現在の第三小法廷を構成する判事は、
那須弘平(弁護士出身)
藤田宙靖(学者出身)
堀籠幸男(裁判官出身、反対票)
田原睦夫(弁護士出身)
近藤崇晴(裁判官出身)
の5名のかただそうです。

男ばかりだから、”性欲を刺激するようなわいせつ書籍に当たらない”という結論になったのではないでしょうか?
若い女性が一人でもいたら、上記のような判決にはなっていないと思いました。

チャンスがあれば、国民審査で投票してみたいものです。



さて、まじめな話はここまで。(笑
以下は、今回の判決を元に、”わいせつ”認定から逃れる話です。

繰り返しになりますが、今回の判決文を読むと、わいせつ認定には以下の点が考慮されることが記載されています。

・写真による現代美術の第一人者として美術評論家から高い評価を得ていた。
・本件写真集全体に対して本件各写真(男性器露出写真)の占める比重は相当に低い。
・本件各写真は,白黒(モノクローム)の写真。
・性交等の状況を直接的に表現したものでもない。

これを、”エロ同人誌”に適用すると以下のように解釈できます。

・パロディとしてオタク評論家から高い評価を得る。
・全ページ中、モザイク無しのカットは5%未満。
・白黒(モノクローム)の同人誌。
・性交等の状況を直接的に表現したものはモザイクを入れる。

以上の対策により、ぼかし無し同人誌でもわいせつ認定を回避できる可能性があります。

なお、著作権法違反については考慮されていません。
コナミやニンテンドーの版権には近づかないほうが吉だとおもいます。


なお、focuslightsは法律家でないため、上記解釈に責任はもてません。
左記免責事項も熟読の上、ユーモアとして認識ください。

コメント

Secret

もっと写真を勉強しなさい

Re: タイトルなし

>  ただ、気になる点は写真集が「芸術」的観点から編集されていること、メープルソープが美術界で評価されていたことも考慮しているように、判決が読めることですね。
>  仮に、裁判官が考慮しているなら、「芸術」って何か答えてみろ、評価されていない人の写真集であれば裁判官の認定も変わっていたのか?と問うことができると思います。

同感です。
私も判決文を読んで、「有名人だから、猥褻物じゃないことにします」と読めました。
これが、無名の一般人なら、猥褻物として取締りの対象になったのでしょうね。

 判決を読む限り、この写真集のうち、わいせつ性があると考えられた写真についてはわいせつ性が認めていると考えられます。
 ただし、写真集全体としては、この記事の本文で触れられている、写真集に占める割合、白黒写真であること等から、「風俗を害すべき書籍、図画」(関税法)にはあたらないと認定されていますね。

 ただ、気になる点は写真集が「芸術」的観点から編集されていること、メープルソープが美術界で評価されていたことも考慮しているように、判決が読めることですね。
 仮に、裁判官が考慮しているなら、「芸術」って何か答えてみろ、評価されていない人の写真集であれば裁判官の認定も変わっていたのか?と問うことができると思います。
 芸術って定義づけできるものなのか、平等って知っているのか?と思わされずにはいられませんし。

 仮に、百歩譲って、書籍等がわいせつなものかどうかの判断方法にそれが妥当したとしても、もはや何がわいせつなものか裁判になる前にわかるひとはいないでしょうしね。


 長文失礼しました。
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