スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

食料自給率と食べ残し 日能研の車内広告から

食べ残しを減らすと食料自給率が上がる?本当にそうなんでしょうか。

昨日電車に乗っていたところ、日能研の広告が目に付きました。

2007年学習院中等科の入試問題より
食料自給率を上げるために、食事をする私たちができることのひとつに
「食べ残しを減らす」ことがあります。
「食べ残しを減らす」となぜ自給率が上がるのですか?
理由を考えて答えてください。


問題はこちら> http://www.nichinoken.co.jp/sikakumaru/mondai/f_mondai_01.html

-模範解答-
食べ残してむだになる食料が減れば、必要以上の食料を外国から輸入することもなくなるから。



だそうです。
でも、上記模範解答は間違っていると思います。


食料自給率の定義を、国内生産量÷国内消費量x100%(カロリーベース)とします。
さて、”食べ残しを減らす”ためには、
1.食べ残しを出さないように、料理の盛り付け量を減らす。
2.食べ残さずにより多く(もしくは全部)食べる。

の2つがあります。
1.は食事の用意をするものができる対策で、
2.は”食事をする私たち”ができる対策です。

入試問題の問いより、2.ということになります。
しかしながら、食事の際に無理して食べようが、食べ残して残飯になろうが、
国内消費量は変化しません。

よって、食料自給率も変化しません。上記の回答は誤りです。

食べ残しを出すことは、道徳的にも、経済効率的にも良くないことであることは確かです。
食料自給率を上げることは、安全保障の観点からも非常に重要だと思います。
でも、それの二つをリンクさせることは誤りです。
美談に惑わされて論理的思考力を失っているか、何らかの目的で意図的に問題点のすり替えを行っているかどちらかでしょう。

このような問題で人生を左右されている子供がいると想像するのは、切ない感じです。
学習院中等科教諭の質が問われる問題ではないかと思います。

御抗議お待ちしております。


さて、ここまでは冗談で、ここからが本題。
食べ残しと食料自給率の関係を、私なりに考えてみました。
似たようなことを行っていらっしゃる方は他にもいらっしゃいました

シナリオ①
食べ残しを減らす 
→ 無理に食べた結果、肥満になる。
→→ 成人病患者が増え、医療費などが国家財政を圧迫する。
→→→ 農業補助金が減額され、国内農家が廃業に追い込まれる
→→→→ 食料自給率が低下する。

シナリオ②
食べ残しを減らす
→ 残飯が減少する
→→ ペットに残飯をあげていた家庭が、ペットフードに切り替える。
→→→ ペットフード用穀物の輸入量が増える。
→→→→ 食料自給率が低下する。

シナリオ③
食べ残しを減らす
→ 残飯が減少する。
→→ 残飯を焼却するための補助燃料の使用量が減る。
→→→ 石油輸入量が減少、貿易黒字が増加し、円高となる。
→→→→ 輸入食材が値下がりし、輸入量が増える。
→→→→→ 食料自給率が低下する。

やはり無理して食べても食料自給率は上昇しないとおもいます。
おなかいっぱいになったら、ご飯は残して、”次回から盛り付け量を減らしてね。”と、自己主張しましょう。

focuslightsは、自分が受験した学校にこのような問題が出なかったことを幸せに思います。
あと、日能研の電車内広告は、満員電車の中の唯一の娯楽でついつい見入ってしまいます。


コメント

Secret

学習院中等科ha

 食料の安全性や食料安全保障の問題を考えることは、中学生ならずとも大切なことだとは思います。
 ただ、《自給率をあげるために、食事をする私たちができることのひとつに「食べ残しを減らす」ことがあります。》という前提は、明らかに誤りでしょう。食べ残しをやめて消費を減らしたら、輸入が減る以上に国内農業の生産高が減る可能性が大。コメ以外の農産物の輸入がほぼ自由化されている以上、農産物についても比較優位原則が働きます。みんなが食べ残しをやめて消費量を減らしたら、日本農業は大打撃を受けるでしょう。
 入試問題の体をなしていません。子供をバカにするな、と申し上げたい。
 学習院が、知名度は高いけど学力は・・・な理由がわかったような気がします。
プロフィール

focuslights

Author:focuslights

since 2007.4.29
誤りのご指摘は大歓迎ですが、考え方に対する抗議は一切お受けいたしません。
リンク確認等は不要です。

すべての文章は、法律並びに医学に対する資格を有さない、一個人の心情を吐露したものであり、法務もしくは治療法に関する情報提供を目的としたものではありません。

本ブログにはいわゆる見通情報(forward-looking statements)を含み、実質的にこれら見込みとは異なった現実的な結果に至ることがあり得ます。
本ブログはそれらを参照したことによって引き起こされる一切の結果に対して責任を負いません。
また、見通し情報に更新もしくは改正が望ましい場合であってもその義務を負いません。

批判的な文章を掲載する際には解決法の提示が望ましいと考えていますが、問題点を抽出整理して、広く知らしめることで、集合知により解決を図ることも重要と考えているため、対案の提示は必須とは考えていません。

オーストラリアのカンガルー虐殺反対活動を推進しています。

テンプレート「RotundityBlue」と「cfdn_12」を利用させていただいています
Ne me blâmez pas.

批判的なコメントを入力される時には、なるべく対象を明記してください(ブログ主への批判なのか、以前のコメントに対する批判なのか。など)

最近の記事
最近のコメント
リンク
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
ブログ検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード
By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

FC2カウンタ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。