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インバスケットテストの無意味さについて

先日、「インバスケットテスト」なるものを受験してきました。
インバスケットの中でも、ペーパーアセスメント式。
簡単にいうと、マークシートテストです。

で、インバスケットとは・・・一種のロールプレイ
たとえばこんな感じです。

アフリカ出張の出発を30分後に控えているあなたに、営業部長から一通のメールが届いた。

差出人:営業部長 高橋
あて先:総務課係長 ○○(あなたの名前)

東京営業課の松本課長が急死した。
ついては、○○(あなた)を、東京営業課の新課長として任命する。
松本課長のメールを確認したところ、いくつか未読メールがあったので、君に転送しておく。
これから、アフリカ出張と聞いているが、必要な指示をだしてから、出発してほしい。
以上
添付書類:営業部組織図、営業部会議スケジュール、部下人事評定、顧客一覧

状況:
「現在」は2011/8/1 14:00とします。
あなたは、今日から1週間アフリカへ出張し、その間一切の連絡・指示ができないものとします。
あなたの、次の出社日は2011/8/8 16:00とします。
別添の20メールから重要な案件を優先順位順に7つ選択し、適切な指示を選択してください。
制限時間は30分です



案件1:重要顧客A社からのメール
御社営業B殿による不手際で、1億円の損害が発生した。8/3までに書面による回答が無い場合、法的手段に訴える

案件2:女子社員C子からのメール
普段からセクハラ発言が目立つDさんですが、昨日のB君送別会で、E子さんに無理に飲ませて酔いつぶしているのを見かけました。

案件3:キャバレーFからのメール
松本課長さま。そろそろ会社名義のツケ(300万円也)の支払いをお願いします。

案件4:エリア統括Fからのメール
あさってのエリア会議までに、退職したBの、後任エリアリーダーの最終選定をお願いします。

案件5:エリア統括Fからのメール
E子さんより、体調不良によりしばらくお休みさせて欲しい旨、電話連絡を受けました。

以下計20案件

こんな状況、ありえねぇ・・・・

ロールプレイのシチュエーションに文句いってもしょうがないのですが・・・
何の準備もなく、新しい部署の管理職に抜擢され、かつ、自分はその日から不在なんて・・・
社員が10000人いる会社でも、一年に一度も起こりえないと思います。

あまりにも現実感の無い状況設定で、「自分はいったい何のテストを受けさせられているんだ?」と、めまいを起こしそうになりました。


さて、インバスケットというものは、管理職が日々処理しなければならない多量の案件に対し、
緊急性・重要性の重みによる処理順位を付けさせ、効率的に捌く能力を身につけさせるのを目的としていているそうです。

確かに世の中には、優先順位をつけずに、適当に仕事をしている人が居て、そういう人には有用な研修かもしれませんが・・・

30分間で、20案件の処理なんて、考える時間などほとんどありません。
これでは、反射神経のトレーニングですね。

それに、仕事の優先順位の考え方は、人と職種によりさまざま
それを、マークシート形式で回答させて、点数を付けるのは無理があると思います。
現場をしらない出題者(=人事部や外部コンサルタント)が望むような回答を選べば高得点なんて、不毛ですね。


私が疑問に思うのは、インバスケットを管理職選別の手段に使用するのが本当に適切か?ということです。

うちの会社では、数年前からインバスケットを管理職登用の足きり試験として利用しているそうです。
一定の職位にある社員には自動的に受験資格が与えられるのですが、受験者のおよそ半分が不合格になります。

が、この足きり。
職場での評判や能力など一切関係なしに、ペーパーテストの点数だけで決めてしまうという非情なシステム。

同期が次々と管理職となる中、なかなか合格できず、嫌気をさして他社に転職していった先輩を少なくとも1人知っています。

私の場合、事前にテスト形式を知らされていたので事前準備もできましたが、いきなりインバスケットをやらされて、戸惑っている人もいました。

たかだか30分のペーパーテストで、人生を左右するのは適切とは思えません。


優先順位を考えながら仕事をする」ことが大事なのは分かります。

もし、管理職にそういうアビリティ(才能)を要求としているなら、一度テストに落第した人間は、二度と管理職になる資格が得られないことになります。

が、それが、勉強や経験によって身につくスキル(能力)であるなら、インバスケットは「研修」として行うべきです。

管理職選別の手段とする意味が分かりません。


話は変わりますが・・・

2000年頃から、どこの会社でも人事部が肥大化しているという話を聞きます。

以前は人事部の社員といえば、工場職長→組合支部長→組合執行部→人事部などの経歴が普通でした。
が、人員が増えた結果、新卒が人事担当として入社し、現場を知らず10年間人事をやり続ける社員が出てきました。

そうした頭でっかちな社員が、ちょっと社外セミナーで聞きかじってきたような、成果主義だのボジティブアクションだのを唱えていると、会社が悪い方向に向かっているのではないかと心配になります。

こんなやつらに、自分の人生が左右されるなんて、反吐が出そうになります。

とは言え、そんな考えは一切顔に出さずに、人事の知り合いから、2次試験の情報を仕入れたりしているのですが(笑



最近の新卒採用が複雑で面倒になっているのは、肥大化した人事部が、自分で仕事を作り出すためにやっていることです。

新卒生の苦労には同情しますが、会社の中の人も、人事部の勘違い社員に苦しめられているということを伝えたかったfocuslightsでした。



ちなみに2次では、フェルミ推定をやらされるとの噂。
あ~~~面倒。
フェルミ推定
フェルミ推定(-すいてい、Fermi estimate)とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること。オーダーエスティメーションともいわれる。
その際の問いかけのほうをフェルミ問題(-もんだい、Fermi problem/Fermi question)と呼ぶことがある。名前は物理学者のエンリコ・フェルミに由来する。フェルミはこの手の概算を得意としていた。




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