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津波の危険性は想定外ではなく、あえて無視してきたということ

福島第一原発の事故以来、政府も東京電力も「想定外」を繰り返しています。

そもそも、想定がどうのこうので言い訳できるものでは無く、放射性物質を拡散させた時点で万死に値すると思うのですが・・・
東電も原子力保安院も、自分に責任がないと言いたいらしいですね。

が、先日のCNNに、津波は想定済みだったことが報道されていました。

津波の危険性、専門家が2年前に警告 福島第一原発 (CNN)
東京(CNN) 東日本大震災に伴う事故で深刻な事態が続く東京電力の福島第一原子力発電所について、専門家が2年前に津波被害の危険性を指摘していたことが分かった。独立行政法人産業技術総合研究所の活断層・地震研究センター長を務める岡村行信氏が27日、CNNとのインタビューで語った。

岡村氏は2009年、東電との会合で、869年に起きた貞観地震・津波では福島第一原発のある地域が壊滅的な被害を受けたと指摘、安全対策の必要性を主張した。この問題にだれも言及しないのは「おかしい」と考えて声をあげたと同氏は振り返る。

だが、この警告には「だれからも、何の反応もなかった」という。同氏によれば、この会合で想定されていたのはデータが入手しやすい1938年の塩屋崎沖地震だった。同地震で報告された死者は1人だった。


原資料を探してみました。


経済産業省 原子力安全・保安員 審議会 地震・津波、地質・地盤ワーキンググループ
第32回 (平成21年6月24日) 議事録 p16
○岡村委員
まず、プレート間地震ですけれども、1930年代の塩屋崎沖地震を考慮されているん
ですが、御存じだと思いますが、ここは貞観の津波というか貞観の地震というものがあって、西
暦869年でしたか、少なくとも津波に関しては、塩屋崎沖地震とは全く比べ物にならない非常にで
かいものが来ているということはもうわかっていて、その調査結果も出ていると思うんですが、
それに全く触れられていないところはどうしてなのかということをお聴きしたいんです。
○東京電力(西村)
貞観の地震について、まず地震動の観点から申しますと、まず、被害がそ
れほど見当たらないということが1点あると思います。あと、規模としては、今回、同時活動を17
考慮した場合の塩屋崎沖地震でマグニチュード7.9相当ということになるわけですけれども、地震
動評価上は、こういったことで検討するということで問題ないかと考えてございます。
○岡村委員
被害がないというのは、どういう根拠に基づいているのでしょうか。少なくともそ
の記述が、信頼できる記述というのは日本三大実録だけだと思うんですよ。それには城が壊れた
という記述があるんですよね。だから、そんなに被害が少なかったという判断をする材料はない
のではないかと思うんですが。
○東京電力(西村)
済みません、ちょっと言葉が断定的過ぎたかもしれません。御案内のよう
に、歴史地震ということもありますので、今後こういったことがどうであるかということについ
ては、研究的には課題としてとらえるべきだと思っていますが、耐震設計上考慮する地震という
ことで
、福島地点の地震動を考える際には、塩屋崎沖地震で代表できると考えたということでご
ざいます。
○岡村委員
どうしてそうなるのかはよくわからないんですけれども、少なくとも津波堆積物は
常磐海岸にも来ているんですよね。かなり入っているというのは、もう既に産総研の調査でも、
それから、今日は来ておられませんけれども、東北大の調査でもわかっている。ですから、震源
域としては、仙台の方だけではなくて、南までかなり来ているということを想定する必要はある
だろう、そういう情報はあると思うんですよね。そのことについて全く触れられていないのは、
どうも私は納得できないんです。

(中略)
○岡村委員
先ほどの繰り返しになりますけれども、海溝型地震で、塩屋崎のマグニチュード
7.36程度で、これで妥当だと判断すると断言してしまうのは、やはりまだ早いのではないか。少
なくとも貞観の佐竹さんのモデルはマグニチュード8.5前後だったと思うんですね。想定波源域は30
少し海側というか遠かったかもしれませんが、やはりそれを無視することはできないだろうと。
そのことに関して何か記述は必要だろうと思います。


議事録を読むと、大津波は想定外ではなく、想定した上で無視できると判断したことがわかります。
では無視したのは誰か?

それは、東京電力の社員の人です。

議事録には、2名の東電社員が積極的に発言していることが記載されています。
それだけでなく、審議にあたって、100ページ近いプレゼンテーションをしているようです。
(東京電力(西村)東京電力(高尾))

が、このお二人は、保安部会の委員でもなんでもなく、出席者名簿にも名前がありません。


つまり、原子力安全・保安員の審議会では、
・委員でも無い、規制を受ける側の会社の社員が出席し、
・その場で委員の意見を封じているという、
特殊な委員会でした。

電力会社の社員のかたは、危険性を無視するように誘導することによって、安全対策にかかるコストを最小限にし、東京電力の利益を最大限にするために存在します。

そういう人間が、安全を議論する場に存在すること自体が、今の保安院の無能さにつながっているのでは?と思います。


リスクを無視できると考えた人間には、今後の原発の安全保障には関わって欲しくないとfocuslightsは思います。
もっとも、東京電力から5億円の研究費をもらっている東大教授が、適切かというと、そうでもないのですが。




こちらの資料にフルネームがありました。
原子力安全委員会 地震・地震動評価委員会及び 施設健全性評価委員会 ワーキング・グループ1

なお、神戸大学農学部や東京都市大学に同姓同名の研究者がいらっしゃるようですが、経歴からして、別人のようです。

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