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金沢大付属病院での脳死者脳波紛失

みなさん、ドナーカードはお持ちですか?わたしはお財布に入れて携帯していましたが・・・

>金沢大学付属病院で2006年5月25日に脳死判定され、心臓、肝臓、腎臓が摘出された患者の脳波記録が紛失していた。
との報道を見かけました。
(ニュースサイトから削除されているみたいなので、googleからどうぞ)

脳波測定は法的脳死判定の重要項目の一つ。
もしも判定に誤りが有ったとしたら、血の通う考えるヒトからの心臓摘出が行われたことになります。
が、病院発表では、脳波の測定は行ったが、記録を紛失しただけとの発表。

それに、脳死判定基準は
・30分以上の平坦脳波 
以外にも
・昏睡状態(300)
・自発呼吸の消失
・瞳孔固定
・脳幹反射の消失

などがあるので、判定自体が間違っている可能性は高くない、と希望したいです。

ただ、今回のお話を聞くと、脳死と判定され、生きたヒトから、かつてヒトと呼ばれた何かへと変わったときに受ける扱いのことを考えてしまいました。

臓器を提供する素材。と、考えていらっしゃる訳ではないと思います。
が、やっぱり死体は死体。
必然的に、取り出された臓器の有用性や、提供を受ける方の未来へと関心が向けられ、脳死された方の書類管理は後回しになってしまうのかなと思いました。

脳波データ管理の実務を任されていたのはどなたなのでしょう?
カルテの作成や総括はお医者さんの管轄だと思います。
でも、その後の管理がお医者さんの責任とは限りません。看護士?事務方?コーディネーター?
もし、担当医師に全責任がかぶせられていたとしたら、多忙な医師に書類管理を任せた責任者が真犯人と思いますけど。


さて、
自分がドナーカードの携帯しようと思ったとき、
”わたしの遺族となるヒトが、目や内臓を取り出された死体を受け取ったときどう思うだろう?”
”わたしが死ぬことを喜ぶヒトを作り出すことになる?”

ということを、考え込んだのを覚えています。


”わたしの遺族となるヒトが、目や内臓を取り出された死体を受け取ったときどう思うだろう?”

病院で無くなったかたには、看護師さんがこけた頬に綿を詰めたり、軽くお化粧したりしたりして、お見送りするそうです。
そして、そのための道具類をエンゼルキットというそうです。
一定期間入院して、いろいろお世話して、力及ばず帰らぬ人となったとき、そこにはきっとある種のが存在し、だからこそ、そういうことが施されるのだと思います。

では、脳死の患者さんは?
脳死の原因は頭部外傷、脳内出血などいろいろあるそうですが、その発生場所の80%が救急救命センターだそうです。
おそらく、忙しい救急センターではなく、ICU/一般病棟などで脳死判定されるのでしょうが、昏睡状態で運びこまれ、医療スタッフの方と一度も会話すること無いことがほとんどではないでしょうか?

そこに愛が存在するとは思えません。
有用な臓器を摘出した亡骸を、再度綺麗に整えて、わたしの遺族となるべきヒトに引き渡してくれると、だれが保証してくれるのでしょうか?

出典が思い出せないのですが、法医学関係の小説かなんかで、

検死のため開腹し、縫合したあと、遺体を奥さんにお返ししたところ、
奥さんは、縫い目に食い込んだ陰毛をヘアピンで一本ずつ整えた

という描写がありました。
検死官は、ちゃんとおなかを縫合したつもりでいたけど、奥さんに比べると愛が足りなかったと反省する描写だったと記憶しています。
が、一度も話したこともない人に対する、思いやりが十分でなかったとしても、検死官を攻めることはできません。

それに、内臓摘出なら縫合して隠せても、眼球や角膜を提供した場合はどうなるのでしょうか?

お葬式のときの司会者の台詞に、”眠るような安らかなお顔です”というのがありますが、
自分が送り出す側のときは、綺麗なままでいて欲しいと思います。


”わたしが死ぬことを喜ぶヒトを作り出すことになる?”

臓器を受け取った方が喜ぶのは当然です。
きっとその方は、それまでにわたしが想像もつかないつらい人生を送ってこられたに違いなく、そういうヒトのための未来に貢献できることが、臓器提供の心髄です。

でも、喜ぶヒトはほかにもいっぱいいます。
執刀したお医者さんは、症例研究と称して学会発表し、有名になり、他院からのスカウトも増えるでしょう。
病院は記者会見を開き、宣伝の場として活用するのでしょう。
製薬会社も利益をあげるのだと思います。

臓器を摘出する医師と、移植する医師の間にどういう利害関係があるかも予測できません。


今、わたしの”臓器提供医師表示カード”はわたしの机の上にあります。
提供者の扱いがぞんざいと感じる出来事が繰り返されたときには、破棄しようと思っています。

金沢大学付属病院は、紛失した脳波データーを捜索中だそうです。
発見したとのニュースをお聞きになったら、ご一報いただけると幸いです。

focuslightsは臓器提供を見限るかたが増えないことを望んでいます。

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金沢大学---大学情報局

金沢大学金沢大学 大学設立 1949年:金沢大学 設立母体 1874年:石川師範学校1887年:第四高等学校 (旧制)|第四高等学校1921年:金沢高等工業学校1923年:金沢医科大学 (旧制)|金沢医科大学1944年:石川青年師範学校1944年:金沢高等師範学校 学校種別 国立大学|国立 設置者

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