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Microsoftの電池をどちらの向きにでも入れられる技術は普及しないと思う(InstaLoadについて)

PC WatchにMicrosoftの「電池をどちらの向きにでも入れられる技術(InstaLoad)」の記事がありました。
一見便利そうですが・・・
私は、この技術は一部のマイクロソフトマウスに採用されるだけで終わると想像します。
Microsoft、電池をどちらの向きにでも入れられる技術を開発
 米Microsoftは1日(現地時間)、電池の+/-の向きを気にすることなく電池ボックスに入れられる技術「InstaLoad」を発表した。
 これは電池ボックスの接点の機構を工夫により実現した技術。通常は、+と-のは接点別のものになっているが、InstaLoadでは1つで両極に対応する。これにより、例えば電池を2個使う場合、4通りのどの向きでも機器が動作し、ユーザーにおける煩雑さがなくなる。
 Microsoftでは、この技術を他社にもライセンスしていく。また、障碍者向けの機器についてはロイヤリティフリーでも提供する。接点の機械的技術なので、特別な回路は不要。また、電池の寿命に影響を及ぼすことはなく、機器メーカーは、既存の機器に大きな追加コストなしで InstaLoadを採用できる。 (PCWatch)

マイクロソフトの技術情報サイトはこちら

電極の形状を工夫することで、電池の+と-極を区別しようというもの。
電気的ではなく機械的なソリューションであり、特別な回路を必要とせず安価に導入できることを売りとしているようです。
プラス極の凸をうまく利用したアイデア商品だと思います。

マイクロソフト社技術情報InstaLoad
 Example of InstaLoad™ wire battery contact. The center wire supports a positive connection and the two outer wires (right and left) support a negative connection
マイクロソフト技術情報サイトより

技術情報サイトには、左記以外の実装例もありました



実物を見ていないので想像に過ぎませんが、以下のような問題を抱えているとおもいます。

1.工学的な問題
端子部のデザインを見ると、プラス極の部分だけ絶縁が無くなっていて、ここに出っ張りをあわすようです。
つまり、出っ張りがずれたら使えないということです。

電池を収める電池ボックスは外装部品の一部として、電極は基盤の一部として、最後に組み立てる。といった電子機器をよく見かけますが、最終組み立てに高い精度が必要になります。
安価な工場で製造したら、不良品率が高くなるでしょう。


2.電気学的な問題
「どちらの向きに入れられる。」といっても、それは、電池の両端が「InstaLoad」電極に触れる場合のみ。
電池を直列に並べることはできません。
つまり、1.5Vで駆動する機器にしか、InstaLoadは有効ではありません。

電池は並列に入れて、内部で電子的に直列にすることは可能だとおもいますが、「特別な回路を必要とせず安価」という売りが消えてしまいます。
(ブリッジダイオードなどを利用して)


3.出し入れしやすさ問題
通常の電池ボックスの-極は、スプリングや板バネになっています。
このバネは、電池をボックス内で安定化させる意味だけでなく、入れやすさ、出しやすさに大きく寄与しています。

電極がバネなら、ちょっと指をかければ電池が飛び出してきますが、おそらくInstaLoadにはこの能力が無く、取り出しにくいのでは?と想像します。
昔見かけた、電池ボックスに赤い紐があって、それを引っ張って取り出す形式になるのかもしれません。


4.特許的な問題
マイクロソフトは、障害者向け機器はInstaLoad技術を無償提供するそうですが、その他は有料。
契約不要とかならともかく、上記のような問題を抱えた上で、マイクロソフトと契約してまで使うほどの必然性が認められません。


他人の発明にいちゃもんをつけているだけのエントリーですが、アイデアはすばらしいと思います。
欠点は、発明の父。
さらなる改良を望みたいと、focuslightsは思います。

コメント

Secret

同感です

お考えのようにこの技術が普及することはないと思います。但し電池ボックスについては改良を望んでいます。最近の電池ボックスは合理化の為かプラスとマイナスが分かりにくいです(成型したままのため)成型後に着色して欲しいですね。他には電気製品の電源コードを束ねるワイヤーの合理化にも困ります(塑性変形しにくい材料のため使いにくい)
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