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時効が存在する理由(わけ)

時効制度廃止を求め、「宙(そら)の会」が結成されたとのニュースがありました。
わたしは、時効制度撤廃に反対します。
「時効」撤廃求め、未解決事件の遺族ら「宙の会」結成
一定の期間が過ぎると容疑者がわかっても起訴できなくなる「時効」制度の撤廃・停止を求めて、「殺人事件被害者遺族の会」(通称「宙(そら)の会」)が28日、結成された。未解決の殺人など16事件の遺族20人が会員となった。
 会員らは、制度の存続理由の一つとされる「時間がたつと遺族の被害感情は薄れる」という考え方を否定。DNA型など犯人を特定する証拠が現在残っている未解決事件の時効は停止するなど、捜査技術の進歩を踏まえた見直しを国に働きかけるという。(asahi.com)

「宙の会」。
どういう経緯でこういう名前になったのか知りません。
2005年に時効となった札幌市・信金職員殺害事件で亡くなった生井宙恵(みちえ)さんと関係があるのでしょうか?


wikipediaによると、控訴時効が認められる根拠は以下のものがあげられるそうです。(時効)
1)事実状態の尊重や犯罪による社会的な影響の減少。
2)事件から長期間が経過したことによる証拠の散逸とその結果冤罪を誘発する可能性。
3)長期の捜査で捜査費用が多額となる。結果として納税者の負担になる。
4)長期逃亡は一種の社会的制裁を受けている。

3)は司法の立場。4)は犯人に配慮した根拠のため、ここでは無視します。
残りの1,2について。

1)の中には、遺族の被害感情の希薄化が含まれると思いますが、「宙の会」はこれを否定します。

わたしは、重大犯罪の被害者として公訴時効を迎えたことがありません。
そのため、遺族会の考えを理解することはできません。
犯人を恨みながら15年、25年を過ごすことは、建設的とは思えません。
が、実際にそういった境遇におかれたご遺族の主張には重みがあり、それを尊重すべきと考えます。

一方、「宙の会」は 2)証拠の散逸についても、DNA鑑定など、技術の進歩で否定できるとしています。
が、こちらのほうはわたしは同意できません。

人間は、1週間前のことですら、意識していなければ記憶していることができません。
意識していても、時間とともに記憶は頭のなかで勝手に作り変えられ、いつしか、事実と推測を分離できなくなってしまいます。

もしも突然、25年前の事件の証人になってくださいといわれても、困ると思います。
同じ理由で、もしも突然、25年前の事件の証人が現れたとしても、信頼に足るとはとても思えません。

その他の証拠だってそうです。
DNAは時間がたっても変化しません。
だから証拠能力が高いと考える人がいるかもしれません。

が、犯罪現場にあったとされる証拠(髪の毛など)とあなたのDNAが一致したとして、それが、本当に犯罪現場に存在して、その髪の毛の持ち主が犯人であると、どうやって証明するのでしょうか。

もしも、25年前の殺人事件の犯罪現場に存在する髪の毛とDNAと一致したとして検挙されたとしても、その髪の毛が犯罪に関与したかどうか確かめるすべは存在しません。

時効が撤廃されると、それが50年後、75年後のことになるのかもしれません。
冤罪が増加することは、目に見えています。


時効成立において、問題にしなければならないのは、時効期間の長短ではありません。
時効が成立する理由は、犯人を検挙することができないから以外の何者でもありません。

ふがいない警察上層部にメスをいれるとか、ノルマに追われる現場警察官の勤怠システムを変えるとか。
国内で流通する刃物すべてにシリアルナンバーを義務づけ、管理を徹底するとか。
コンビニなどの民間防犯カメラの記録保存期間(通常1週間くらい)を法令で指定し、必要時には強制的に提出させるとか。
重大犯罪の検挙率を上げるための方策はいくらでもあります。

そういったやり方のほうが、建設的だと、focuslightsは思います。

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