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日経新聞元旦一面の品格

日経新聞の元旦一面の記事から

革新は混沌の世から(日経新聞 2009.1.1 1面記事)
古い価値観が崩れる時こそ、挑戦者ののリスクや参入障壁が低くなる。百年に一度といわれる足元の金融危機と世界同時不況。いまはまだ見えないが、世界を変える製品や技術がここから巣立つ可能性がある。

これまでの不況では、それをバネにして革新的な製品が生まれてきたとのことです。

なるほど。
不況にもめげないで頑張りましょう。と、いうことですね。
その心意気や、よし。

でも、日経新聞が掲示した根拠はグダグダです。

 1907年 米株式相場の暴落 1908年 T型フォードの販売開始
 1929年 世界恐慌に突入 1933年 豊田自動織機が自動車部設置
 1945年 第二次世界大戦終了 1945年 コンピューターの元祖開発
 1979年 第2次石油ショック 1979年 ソニーがウォークマン発売
 1997~8年 日本、アジアなど金融危機 1998年 米グーグル社設立
 2000年 ITバブル崩壊 2001年 米アップルがiPod発売


2000年のITバブル崩壊によって、iPodが生み出されたとなっています。
が、20世紀末のITバブル崩壊は.com(ドットコム)企業とよばれたインターネット関係のベンチャービジネスの崩壊です。
Appleが影響を受けなかったとはいいませんが、それによりiPodが生まれたというのはこじつけでしょう。


1997年のアジア金融危機は、アジアだけでなく、ブラジル・ロシアまで波及する大規模なものでした。
東南アジア諸国に比べ程度は少ないものの、日本や米国にも大きなダメージがあったと記憶しています。
だからといって、それをバネにしてGoogleが設立されたと考えるのはこじつけでしょう。
Googleが上場したのは2004年。
金融危機やITバブル崩壊がなければ、もっと早くに上場され、資金調達できていたはずと考えると、上記危機は、Google成長の足かせとなったと考えるのが普通です。
どう考えてもこじつけです。


1979年、オイルショック真っ只中にウォークマンが発売され、そして、成功を収めたのは事実です。
が、その企画開発は1977年頃から進められていたそうです。
また、開発経緯を調べてみると、
カセットテープタイプの初代ウォークマンの開発を言い出したのは、当時会長であり、創業者の一人でもあった、盛田昭夫であった。同氏の娘が海外旅行から帰った際に「ただいま」も言わず自分の部屋で音楽を聴いていたのを見て、いつでもどこでも、音楽を聴ける物は作れないかと考え開発の指示をした。(wikipedia ウォークマン)
とされています。
「古い価値観を破壊して、挑戦した」というよりは、「先見の明があったトップの指示により製品化した」という流れ。
別にオイルショックが無くともウォークマンは製品化されていたことでしょう。

(略)

技術革新や革新的な製品が、”世界的不況の後”に生まれてきたからといって、不況をバネにして生まれたと結論付けるのは正しくありません。
そもそも、製品の開発者たちは、”不況だったからこそ製品化できた”とでも称しているのでしょうか?
甚だ疑問です。

日経新聞は右でも左でもない、中立の新聞として、これまでかなり信頼を置いていました。
(日経-朝日-読売の共同サイト”あらたにす"では、朝日新聞が左に、読売新聞が右に、日経新聞が中央にレイアウトされているのが象徴的です。)

が、立場は公平でも、理屈がグダグダなら存在価値は無いと、focuslightsは思います。

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